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2006.03.30 Thursday
「作った物」「作られた物」
例えば、「WBCのイチローの活躍はすごかったね」っていう具合に、
大人たちがニュースで日常会話をするように、
子供たちは「今度マグロを釣りたいんだよね」って会話をする。
(「どうぶつの森」というゲームで、
マグロを釣って売ったり、博物館に寄贈できるらしい)
ゲームが共通の話題や言語になっている。
私もファミコン世代である。
私はスーパーマリオなどのアクションゲームが苦手で、
ドラゴンクエストが出たときには、
「私の求めていたゲームだ」と一気にのめり込んだ。
ドラクエ3を買うのに街中を走り回ったし、並んで買った。
親に隠れてこそこそと夜中までゲームをした。
引っ込み思案な私が、ドラクエの攻略法を通じて
先輩や友達とも仲良くなったことがあった。
だから今の子供たちの気持ちも分かる。
ただ、一つだけ警戒感がある。
それはゲームをすることで「受け身」になりすぎているということだ。
昔は、「作った物」で遊んでいた。
メンコだったら、貼り合わせて補強したりした。
ミニ四駆だったら色々なところを削ったり、改造を繰り返した。
今のようにゲームもお世辞にもリアルではなかった。
256色ドット絵が平面で動いている感じだった。
だからゲームにリアルを求めて「ごっこ」遊びをするようになった。
例え「作られた物」で遊ぶにしても、
商品にひと手間を加えて「作った物」で遊んでいた。
それに対して今はゲームに象徴される「作れた物」で遊ぶ。
そのぐらい今の「作られた物」は完璧すぎる、
精密過ぎるのかもしれない。
その「作られた物」と遊ぶ子供たちは、
「作られた物」から受け身である。
だから、勉強も性格も受け身になってしまう。
自らアクションを起こすことは稀である。
しかし命令を与えれば忠実に行うというのも特徴である。
ファミコン世代が親になっている。
中学生を見ても、小学生を見ても、未就学児を見ても、
まだこの傾向は続きそうだ。
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大人たちがニュースで日常会話をするように、
子供たちは「今度マグロを釣りたいんだよね」って会話をする。
(「どうぶつの森」というゲームで、
マグロを釣って売ったり、博物館に寄贈できるらしい)
ゲームが共通の話題や言語になっている。
私もファミコン世代である。
私はスーパーマリオなどのアクションゲームが苦手で、
ドラゴンクエストが出たときには、
「私の求めていたゲームだ」と一気にのめり込んだ。
ドラクエ3を買うのに街中を走り回ったし、並んで買った。
親に隠れてこそこそと夜中までゲームをした。
引っ込み思案な私が、ドラクエの攻略法を通じて
先輩や友達とも仲良くなったことがあった。
だから今の子供たちの気持ちも分かる。
ただ、一つだけ警戒感がある。
それはゲームをすることで「受け身」になりすぎているということだ。
昔は、「作った物」で遊んでいた。
メンコだったら、貼り合わせて補強したりした。
ミニ四駆だったら色々なところを削ったり、改造を繰り返した。
今のようにゲームもお世辞にもリアルではなかった。
256色ドット絵が平面で動いている感じだった。
だからゲームにリアルを求めて「ごっこ」遊びをするようになった。
例え「作られた物」で遊ぶにしても、
商品にひと手間を加えて「作った物」で遊んでいた。
それに対して今はゲームに象徴される「作れた物」で遊ぶ。
そのぐらい今の「作られた物」は完璧すぎる、
精密過ぎるのかもしれない。
その「作られた物」と遊ぶ子供たちは、
「作られた物」から受け身である。
だから、勉強も性格も受け身になってしまう。
自らアクションを起こすことは稀である。
しかし命令を与えれば忠実に行うというのも特徴である。
ファミコン世代が親になっている。
中学生を見ても、小学生を見ても、未就学児を見ても、
まだこの傾向は続きそうだ。
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